第7話 リサ
ミナヨが「リサ、起きて」と声を掛けた。
リサは「んー?まだ朝早いじゃん。え?もう11時?」と目覚まし時計を見て驚いていた。
ミナヨが「何で、のんびり寝てるのよ。タカシ君も、もう来て居るのにしばらく待たせちゃって」とリサに伝えた。
リサは「ちょっとご飯食べてくるわ」と話をして、家を出てタカシの元へと駆け付けた。
タカシが「遅えよ。何時だと思っているんだよ」とリサの頭を叩いた。
リサが「ごめん。こんなに寝坊して居るとは思わなくて、まさかとは思うけど、今回は見逃して?」と手を合わせて謝る仕草をした。
タカシが「しょうがないな?今回は、許してやるよ。それにしてもお腹空いたよな?」とリサに話を振った。
リサが「あぁ、そうだよね?それにしても、この荷物重たいな?」と白い紙袋の中を見てみたら、お弁当が2つ入っていた。
タカシが「俺の分もあるのか?お、ラッキー。お弁当ありがとうな」と白い紙袋からお弁当を出した。
リサが「今日は、お母さんがお弁当を2つ持たせてくれていたみたい」とタカシに話をした。
途中で、タカヤが来て「うわ。愛妻弁当か?さっき、リサから弁当を貰って居ただろう?」とタカシを横目で見て冷やかした。
リサが「そんな訳ないでしょう?ね?タカシ」とタカシに同意を得ていた。
タカシは「え!俺は別に愛妻弁当じゃねーよ。普通の弁当だよ」と、タカヤに見せた。
タカヤが「ちぇ、つまんねぇ奴だな?もっと面白い事を言えよ」とタカシを突っ込んで何処かへ行ってしまった。
リサとタカシは同じお弁当を食べて白い紙袋に入れると、リサが「さっきより、お弁当軽くなったみたい。やったー」と嬉しそうにしていた。
タカシが「本当かよ?軽くなったのなら、良かったな」と笑顔を見せた。
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