ワールドリステープ

第4話窓辺にサンフラワー

昼間の光を避けないで。

空にのぼる太陽の遮光するカーテン

ゆらゆら

揺れるセンスに、あの子の笑顔が。

移れば、昇る、東の空に、流れる真昼の流星が、語り続ける恋の話に、語らう、孤独な君の眼に光った涙が、追憶を叱り飛ばした、けれどママはいないから寂しげなプチの声を聴いている。

大リスの大きな口に、吸いこまれた多くの悩みに、打ち解けない想いを抱いて、抱きしめられないあの太陽を慕っていた。クローパーの体温が、伝われば、溶けていく体のほてりに、窓辺にサンフラワー

愛しい日々は、過ぎていく。

何年かたって、かけがえのない絆を帰ってきた潮風の季節は過ぎていく

青春を失ったなら、幻想の亜空間でボートを漕いだ暑い日に、涙を浮かべた誰もいないけど、きっと仲間がいてくれる。

愛を、何て叫んだ苦しい日に、繰り返す波を超えていく、それなら、誓った朝に来る、爽やかな風、頬に受けたら、乾いた涙を、拭っていてくれる101の友情が、頼りないプチに、唇を染める、青春は消えたけど、きっと、青ざめた海を上がったその小さな唇に、浮かんだ、震えるなら、リスがキスしてくれる

きっと、大丈夫。

きっと、と言って、一緒に涙を流したお姉さんたちは、やはり、同じ苦しみを抱えているけど、みんなならいける、あの未来へ

さあ、大きな手を広げたら、大きなリスの思い出は、海に流して、上を見て、太陽を浮かべた小舟に僕らだけを運んでいく風はもう止んだかな？

まってよ。

と言ったら、止めないでください。

あなたの鼓動を、寄り添ってくれる体温がある。奪うのはその悲しみだけで、瞳が開いたら、みんなが目の前にいる

それは、ある日のスカイキャッスル

南中した日差しに、ばらまかれた残骸が、映りゆく季節に嘆いている、恋をするには早すぎるから、結んだ指の間に開かれた、愛の貝殻を拾う、そっと口づけたかたい殻に、残るぬくもりは、記憶の傷。

みんなの眼に、流れる深い海の底、パールとは違う、くすんだ色の、ドレスの日陰に、控えめに咲く花。

ヒマワリの影にある小さな花は、名もなき背の低い花で、再会を待っているときに、潜り抜けた波間で、歓楽の雨を恋焦がれる、そんな少女たちの夢の中で、待ち続けるリスは、悲しい眼をしていた。

すべてを消した波の間に、君は咲いている、小さく震える肩が、涙の色に染まったら、あのリスは、手を振っている。

もう、青春は過ぎていく。

まるで、結んだ髪を解く瞬間の香る柑橘の安らぎと急き立てる時間の静けさの夢のように。