第6話 合否

 受験生たちの合否が決定される職員会議。


 壁に埋め込まれた巨大なスクーンの前に置かれた大きな四角い机。その周囲に置かれた椅子に職員たちが着席して会議が進行されている。

「では次に、アーノルド兄妹の合否だが、筆記においては両者とも高得点。そして、実技の試験を担当した私は、二人ともに大きな可能性を感じた」

 筆記試験の点数とその評価が記された紙は各教員の目の前に置かれており、実技の試験映像は巨大スクリーンへと映し出されている。

「何も問題はないでしょうな」

「わたくしもカミノール先生と同じ意見ですわ」

「それじゃあ決を採るとしよう。レイン・アーノルド。シェティーネアーノルドを合格と見なす者は挙手を、不合格と見なす者は沈黙を」

 校長であるエルナスの指示でパラパラと手が上がり始め、満場一致での合格となった。

「次は・・・・・」

 一度言い淀むエルナスに、他の教師は疑問の視線を向けるが、エルナスは気を取り直して続ける。

「次はアート・バートリーだ。彼も先ほどの二人と同様に筆記では高得点を取り、実技でも優秀な成績を収めていた」

「ですが彼はこの学園には相応しくありませんな。試験の記録を見るに、扱った魔法は一般魔法である身体強化魔法のみ。これでは肝心な魔導師としての質が測れませんな」

「だけど彼を入れて二人のみが、魔法を使用せず私の魔法人形の破壊をやってのけた。これは評価するべき項目だとは思わないか?」

 カミノールとエルナスの会話を聞いていた他の教員たちは頭を悩ませる。

「あの程度の魔法人形たちならば、ここにいる者は全員破壊できますが?」

「カミノール。まだ十かそこらの少年少女を僕たち大人と比べてどうするんだい?」

「では聞くがハーデン。ここ魔法学園に通おうという者が魔法の一つも見せずに合格することを見逃すと?」

「けれど、成績が優秀なのは確かだ。はぁ、僕たちだけで話し合ってても意味がない。しっかりと他の先生の意見も聞いてみないと」

 このまま話し合いが水平方向になるのはまずいと、ハーデンは他の教員たちにも意見の提示を促す。

 そして始めに意見したのは校長であるエルナスだった。

「今年は間違いなく過去最高の受験生たちが集まっていた。私は原石たちをそう易々と不合格にしてしまうなどはしたくない。よって今年から魔戦化補欠クラスを作ることにする」

 エルナスの発言を聞いた教師陣は全員が驚きの表情を浮かべており、その中には頭を押さえて悩む者の姿もある。

「なぁエルナス。入試の際も、今年は世界樹を宿す者が受験生の中にいるかもしれないからと無理を言って試験官になったな?」

「ああ。だがそれは皆が納得した上でのことだ。今更とやかく言われる筋合いはないぞモービン教頭」

「私が言いたいのは、勝手がすぎると言うことだ。それで、探していた世界樹を宿す者はいたのか?」

「まだ確信は持てないが、候補者なら見つけた」

 その瞬間、紙を捲る時のパラパラという音がそこら中から聞こえてきた。

 皆が一度、受験生たちの評価表を見直している証拠だ。

「そうか。それじゃあ、今は誰とは聞かずに後の楽しみにするとしよう。話を戻すとして、私たちは試験の映像のみで実際に彼らの試験に立ち会ったわけじゃない」

 そう言うとモービンはどっと疲れたようにため息をついた。

「エルナスが本気で補欠クラスを作る必要があるのだと思ったら、私はそれを認めよう。はぁ、結局また私の方が折れてしまったか・・・・・」

 モービンは六八歳を迎える老人だが、歳以上に老けて見えるのはきっとエルナスが一つの原因だろう。

「それでは校長権限で魔戦科補欠クラスを新設することにし、アート・バートリーを合格とする」

 こうしてアートは合格したのだが、エルナスはアートが宿している得体の知れない悍ましい魔力に触れた。責任者ならば、学園には相応しくないと切り捨てるのが普通だ。それなのに、ほとんど独断での合格を言い渡したのだった。

 しかしこれには理由があり、次の受験生ユーラシアと関係している。そのため、ユーラシアをなんとしてでもエルナスは合格にしなければならなかった。

「では次はユーラシア・スレイロットだ」

「ほほう、スレイロットと。かの勇者と同じ名前とは、面白い偶然もあったものですな」

 カミノールが愉快そうにエルナスの発言に突っかかりを入れる。

「例え勇者の親族であったとしても、わたくしたち教師は受験生の成績を何よりも重視しなくてはなりませんから、合否の判断に影響することはありません。ですよね校長?」

「マナリプトン先生のおっしゃる通り、実力があれば何も問題はない」

 しかし、ユーラシアの評価表には立場を不利にする評価が書かれていた。

「実力と言いましたなエルナス校長。だが彼の評価は合格の可能性を匂わせないほどに絶望的なものだ」

「まぁ確かに、先ほどのアートという受験生の時は映像と評価項目を見て検討した結果、僕も合格には賛成だったけどね。映像を見る限り魔法を使ったところは見ていないし、それに、一度も攻撃するところも映っていない。これでは評価のしようがないよ」

 先ほどはカミノールと口論になりかけたハーデンであったが、今回ばかりはカミノールの意見が正しいと判断したらしく、その波が他の教師たちにまで広がっていく。

「確かにな。筆記の成績が良かったとしても魔戦科希望なら実技の評価が大きく影響されるのは当たり前だよな。だがよぉ、映像を見る限りじゃ、防御力だけは一丁前じゃねぇか?そこを少しでも評価してやってもいいと俺は思うぞ」

「何を言ってるの?グリドール。仮にも数ある魔法学園の頂点に君臨する我が校がたかだか防御力が一丁前だという理由だけで、その他に特筆すべき実力のない者の入学を認めると言うつもりなの?」

「そうは言っちゃいないさ。ただ、魔法人形を魔法なしで破壊した二人の内の一人はこいつだし、第三試験の相手にも勝利してる。頭ごなしに不合格にするのはもう少し考えてからにしろって言ってるだけだ。ったく、頭が硬ぇなマナリプトンは」

 グリドールの挑発的な言葉を受けて明らかに眉を顰めるマナリプトン。

 まずそうな雰囲気を察したエルナスが仲介役として発言をする。

「彼に関しても、実際にこの目で見た評価は決して低くはないものだった」

「しかし校長。これはどう説明するのですかな?」

 そう言うとカミノールがユーラシアの評価表の一部分を指差した。

「彼には魔力がほとんどないらしいではないですか」

 エルナスは一度俯き悔しそうな表情を浮かべた後、ポーカーフェイスを維持したまま堂々とした態度で発言する。

「確かに彼には魔力がほとんどない。しかし、たかだか防御力一つで私の魔法人形を再起不能にすることができる者が今この場に一人でもいるか?いるならば挙手をしてみろ」

 しかし誰一人として手を挙げない。

 エルナスが今回作り出した特製の魔法人形は、学園の中でも教師を含めて何十人かの上級生しか破壊することができないもの。攻撃した側が逆に壊れるなど普通はありえないのだ。

「もちろんお前たちの言い分も無視するわけではない。彼もまた、魔戦科補欠クラスの合格者とする」

 これまた半ば強引な合格だが、一先ずエルナスの思い通りにことは進んだ。

 

 (アート・バートリー。ユーラシア・スレイロット。この二人に対する私の推測はおそらく間違っていない。両者の魔力に直接触れた時の違和感・・・・・間違いないだろう。アートという新入生の目的が何かは分からないが、世界樹を宿すであろうユーラシアの近くに置いておくことでアートの興味の対象がユーラシアへと移ってくれればいいのだが。そうなることで危機は一先ず免れるはず。かつての大戦の歴史は学校で学び、自身で書物を漁るなどして学びもした。人類が恐れたその存在は、常に強者を求めるが故に感情のままにありとあらゆる生命を破壊していたとされる史上最悪の存在。奴は、そんな存在の生まれ変わりだ)

 

「それでは最後の受験生だ。名前はミラエラ・リンカートン。筆記、実技ともに最高評価。今年の受験生の中では一番の大物だ」

「彼女の合格に関しては何の異論もありませんな」

「わたくしもですわ。紙面評価だけで見れば過去にも筆記と実技において最高評価を取った生徒はいましたが、映像から分かる通り、彼女は既に学生の領域を超えていますわ」

「そうだね。僕も彼女の合格には賛成だよ。この分だとすんなり決まりそうだね」

 カミノール、マナリプトン、ハーデンの三者の意見がここに来てピッタリと一致する。これまでの受験生ではこうはいかなかったため、皆がどこか気が楽そうな面持ちをしている。

「ミラエラ・・・・・どこかで聞いたことがある名前だ。それにあの姿————」

 するとそんな中、一人難しそうな表情を浮かべるモービン。

「モービン教頭。彼女について何か知っていることがあるのか?」

 そんなモービンへと興味深そうな表情を浮かべながらエルナスが質問する。

「確かあれは六十年以上も前のことだ。まだ幼かった私が憧れた冒険者がいたんだよ。そうだ、そうだった・・・・・彼女の名前は、ミラエラ・リンカートン。かつてはその美貌と強さから『氷の女王』と呼ばれていた」

 

 『氷の女王』。

 

 その名がモービンの口から出た瞬間、皆がミラエラの試験映像が映し出されたスクリーンへと視線を移した。

「ここにいる者たちが知らなくても当然のことだ。なぜならこの中では私が一番年上で、かつての私は当時まだ五歳ほどだったんだからね。それにしても、あの時と変わらず美しいが、どういう原理で若さを保っているのだろうか?」

「氷の女王と呼ばれた冒険者については聞いたことがある。それほどのレベルになれば私たちの知らない若さを保つ魔法を習得していても不思議ではないが、本当に彼女がその氷の女王と呼ばれた冒険者で間違いないのか、モービン教頭?」

 モービンはエルナスの質問に対して今度は一切の迷いなく頷いて見せた。

「なるほど。私はドラゴントゥースという冒険者ギルドのマスターとはいわゆる友達という仲なのだが、まさかその時聞かされた氷の女王ミラが、ミラエラ・リンカートンだったとはな」

「ひょっとして、いつの日かわたくしが担当していた魔法研究科の授業を見学なさっていたお方ですの?」

「ああ、あの時は私が招待した。授業風景を見てみたいと頼まれてな。けれど今は奴の話よりもミラエラについてだ」

 会議の主軸が脱線しそうになる前に、エルナスが本来のミラエラの合否についての話題に戻す。

「彼女に関してはすんなり終われると思いましたが、たった今、一つの問題が浮上しましたな」

 それは、ミラエラがマルティプルマジックアカデミーに所属する教師の誰よりも強いという事実と、長い歳を重ねているという事実だ。

 実力に関しては教師陣が教えられることはなく、他の生徒との実力差がありすぎるため生徒になっても何のメリットもない。座学に関しては言うまでもなく、この場にいるほとんどの教師が生まれる前から世界の状況を見て来ているため、学校で学べる知識は既に身につけてある。その証拠に、筆記のテストは余裕の満点。

「けれど僕は本人に通う意思があるんなら、本人の意思を尊重したいと思うけどね」

 通う意味がないと考えるカミノールと、本人が通いたいのなら合格にするべきだと主張するハーデン。

 結局、ミラエラの合否に関しても多少の揉め合いが起こることとなった。

「いいや、これほどの人材ならば今すぐにでもゴッドスレイヤーになるべきだとは思わないか?現に我々教師のほとんどが現役のゴッドスレイヤーをしているのだからな」

「確かにそうだが・・・・・いや?その手があった。エルナス校長。一つ提案をしたいのですがよろしいですか?」

 ハーデンが何かを思いついたのか、自信満々な表情で挙手をする。

「言ってみろ」

「それでは。彼女を我が学園の教師枠で採用してみてはどうでしょうか?」

 そんなナイスな提案にエルナスだけでなく、他の教師たちまでも食いつく。

「その手があったか!よくやったハーデン」

「お待ちください校長。受験生を教師にするなど、過去に例のないことです。それにおそらく彼女は教員免許も持っていないでしょう」

「安心しろカミノール。免許は私の承認と国の許可さえ降りれば問題はない。それに、免許を取得できるまでは仮採用という形をとれば大丈夫だ」

「そうは言いっても——————いいえ、もう何を言っても無駄ですな」

 カミノールは観念したように意見を述べるのをやめた。

「ミラエラ・リンカートンは教師枠として合格とし、これにて今年のマルティプルマジックアカデミー受験の幕引きとする」

 エルナスの声が会議室に響き渡り、終了の合図となった。

 後日、合格・不合格問わず各自家へと合否の通知が送られる。

 合格者に送られた封筒内には、通知書と共に入学式までに準備する物と手続き項目がリストアップしてある複数枚の書類、入学費用の書類が同封されていた。

 しかしミラエラだけは例外であり、教師枠採用の通知書と、入学式の一週間前までに一度学園に来てほしいとの旨が書かれた紙が同封された物が届いた。

 

 




 通知書が届いた三日後。王都から離れたソルン村に戻ることもなく、ミラエラは借りていた宿に一人ユーラシアを残して学園へと招かれていた。

 場所はエルナス専用の校長室であり、空間の一階から最上階までは長く大きな真っ白い螺旋階段が存在し、その周りをいくつもの書類がまるで生きているかのように飛び交っている。

 そうして螺旋階段を経て最上階まで登ったミラエラを待っていたのは、部屋中が書類だらけとなっている姿だった。エルナスは一人机と向き合い書類に向かってペンを滑らせている。

「来たな」

 エルナスはミラエラの存在に気がつくと、動かしていたペンを止めて席を立つ。

「今日招待したのは、これからこの学園の教師になってもらうにあたって色々と説明しておいた方がいいと思ったからだ」

「そもそも私は生徒になるために試験を受けたのに、どうして教師になるなんて話になるのか分からないのだけれど?」

 エルナスはその理由についても全て話すからと、向かい合うように置かれていたソファにそれぞれ腰掛ける。


 

 そうしてまずは、職員会議で行われたミラエラの合否に関する一連の流れを一通り説明した。

「つまるところ、私はこの学園の校長だが、学園を支配しているわけではない。参加していた大半の連中がお前の実力を見て生徒には相応しくないと判断していたんだ」

 それはもちろん、レベルがあまりにも高すぎるという意味での不適切。

「だが私は、かつてお前が『氷の女王』と呼ばれた冒険者だったことや、ユーラシア・スレイロットという生徒のことを考えれば、どんな形であれ合格にすべきだと思ったんだ」

 ミラエラは一先ず納得したような表情を浮かべる。

「なるほどね。そういうことなら、受け入れるしかなさそうね。それより、どうして他の受験生の名前が出てくるの?」

「彼なんだろう?世界樹を宿す存在というのは。そしてお前は、そんな彼の力を制御する役目を担っている。違うか?」

 エルナスがさも当たり前のような表情で思わぬ不意打ちを食らわせて来たため、ミラエラの反応が一瞬遅れてしまった。

「その件についてはあの時、遠回しに関係ないことを示したつもりだったのだけど」

「確かに濁されてしまったが、私はその後一つの結論に辿り着いた。そして今はほぼ確信している。お前ほどの魔導師ならば可能なのではないか?擬似魔力樹と呼ばれる人工樹を新たに作り出すことが」

 既にそこまでバレてしまっているのなら特に隠す必要もないため、ミラエラは案外あっさりとユーラシアの正体について認めた。

「はぁすごい洞察力。流石この学園の校長をやっていることだけはあるわね。貴方の考えていることは、全て正しいとだけ言っておくわ」

 その瞬間、エルナスの瞳が明らかに輝きを帯びた。

「そ、それでは、スレイロットという名はやはり偶然ではなく、彼は勇者の息子でもあるんだな?」

「今更隠してもあまり意味はないから言うけど、その通りよ。だけど教えてあげた代わりに一つだけ約束して」

 ミラエラの真剣な瞳を真っ直ぐに向けられたエルナスは、自身が校長である立場を忘れ思わず緊張してしまう。

「今話したことの全てを誰にも話さないと約束して。別に始めから隠していたわけじゃないけれど、今後学園生活を送っていく上で下手に注目を浴びると、ユーラシアも学園に居づらくなると思うから」

「勿論そのつもりだ。今のところ彼の正体に気がついているのは学園の中で私だけなため、危うく不合格にされてしまうところだったが、なんとか合格にすることができて心の底からよかったと思っている」

 エルナスも真実を語るメリットよりもデメリットの方が今は大きいことを重々承知している。

「一応、魔戦科補欠クラスなんてものを作ってはみたものの、所属生徒はたったの五名だ。我が学園には実力思考の者も多く在籍しているため、入学したての頃は少なからず嫌味なことも言われることは覚悟しておいてほしいとだけ言っておく」

 そして、そんなタイミングでユーラシアが本当は世界樹の宿主でしたなどの真実を語ろうとも、誰も信じずに笑われるだけ。そして余計に目をつけられてしまう可能性がある。

「ええ、そのことについてはユーラシア自身も分かってはいるはず。けれど、そんなことどうでもいいと言うみたいに合格通知を見て大喜びしてたわ」

 ミラエラはその時のユーラシアの姿を思い浮かべて、ほっこりとした優しい笑みを浮かべる。

「なんて言うか、表情が完全に女になっているぞ」

 常に余裕を崩さないミラエラに対して、少しだけ意地悪してみようと思ったエルナスが不意にそんな言葉をミラエラへと投げかけると、ミラエラは言葉につまり、頬を多少赤く染めた。

「バカなことを言わないで。私はあの子の育ての親」

「お前とは気が合いそうだな。改めてようこそマルティプルマジックアカデミーへ。歓迎するよミラエラ」

 ミラエラは、伸ばされたエルナスの手を握り返した。

「ええ。エルナス校長」

「よせ、エルナスでいい」

「それじゃあよろしく、エルナス」

「ああ。では、ざっくりとだが仕事について紹介しよう」

 


 そうして教師としてやっていく上で、ある程度の説明をエルナスから受け終えた。

「後言っておくことはそうだな、今は仮採用の段階だが、直に私がミラエラの教員免許を発行する。それまで、先ほど説明した教師陣の補佐に回ってくれればいい」

「分かったわ」

「それでは、入学式にまた会おう」

 

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