第19話

「……組長が呼んでる」


「…はい」



────────……


申し訳ないけど、後片付けと処理は遥斗さんと双子達に任せ、私は一人屋敷に戻った。


ハッと短く息を吐いてノックする。


「…お呼びですか」


「入れ」


スーッと襖を開けると、奥に胡座をかいて座る組長とその後ろに立つ幹部達。


さっきまで会場にいたのに、いつ帰ってきたんだ。


イライラする気持ちをなんとか鎮める。


真ん中まで歩いていき、そこで立ち止まる。


「…首謀者は?」


「捕らえました」


「お前、ちゃんとチェックしたんか?次こんなミス犯してみろ?」

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