第18話

「お前が仕掛けたのか」


「…あ、お、俺、」


「無駄口を叩くな。質問に答えろ」


「っ、…傘下の、組長に言われて、それ、で、」


それだけ言って、司会者は気絶した。


若様の殺気に怖気付いた?

もしそうだったら組に入ったのは間違いね。


早いとこ足を洗ったほうがいい。


そんなんじゃこの世界では生きられない。

瞬殺されて終わり。

まぁ、若様の暗殺考えてた時点でアウトだけど。


「凛寧」


若様は私をグッと抱き寄せた。


そして、思いっきり力を込めると、重く口を開いた。

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