第10話
「利人と藍人が捕らえた。ありがとう、月花」
「お気をつけ〜」
ヒラヒラと手を振る月花の元を後にし、私と遥斗さんは早足にホールへ戻った。
「遥斗さんは若様に付いてください。私一人で大丈夫です」
「それは無理かなぁ?俺も付いてくから」
絶対に私一人での行動を許してくれない遥斗さん。
今はそんなことを気にしている場合ではないので、司会者を探すのに専念した。
「……………いた」
「ちょ、凛寧!」
人混みに紛れて司会者に詰め寄る。
司会者は呑気にワインに口を付けている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます