第4話
「りーねっ」
立ったままぼーっと庭を眺めていると、またもや後ろから呼びかけられる。
「…利人」
「だいじょーぶ?帰る?」
「藍人、それは無理だよ」
月が綺麗だとか言ってはしゃぐ双子は子どもみたい。
これでも高校生なのに。
「あー、見ぃっけ」
ポツリ、呟いた藍人。
利人と藍人の目線の先には挙動不審の男が2人。
パーティー会場を覗き込み、何かを話している。
暗がりの中そんなことしてたらバレバレじゃない。
ヘタクソ。
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