第9話

「はじめまして、月花って言います。凛寧のこと大好きで親友です。凛寧救出に大貢献するからこれからよろしくね」


にこっと微笑みながら自己紹介をされる。


「凛羽です。凛寧の彼氏です。よろしくお願いします」


「うん、よろしく!」



簡単な自己紹介をして握手をする。


凛寧の友達と知り合えたことに嬉しく思うが、凛寧から紹介されたかったな、と寂しさを覚える。



「早速だけど本題に入るね」



一瞬で顔つきが変わった月花さんは、持参していたノートパソコンを高速で打ち始める。


見事なタイピングに見とれていると、ある写真が映し出された。


「これ、中国マフィアの内部会議の様子ね」


「え!?どこでこの写真、「それは機密情報。それよりここ見て」え?」



指さし、ズームされていく写真。


「………り、ね、」


そう。そこに映っていたのは紛れもない凛寧だった。

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