第8話

「輝夜さん、こんにちは」


「おぉ凛羽、来たか」



パソコンから一瞬目を離して俺を確認すると、軽く手を上げて挨拶する輝夜さん。


と、輝夜さんと対面するようにソファに座っている青髪ロングの女…?



「お、来た?」


俺と輝夜さんの会話の後、そんな声を発した女。


誰だ…?



「紹介する。彼女は新海月花。凛寧の親友で日本一優秀な情報屋だ」


「えー、日本一とか照れる」


「情報屋…?」


「月花、凛寧の彼氏の凛羽だ」


「凛羽ってどういう字書くの?」



突然話しかけられ少し驚く。

いきなり漢字…?


変わってるな、と思いながらも口にする。


「凛寧の凛に羽」


「へぇ!同じ漢字なんだ。じゃあ凛羽はカラスね」


「カラス?」


「月花は俺たちのことをコードネームで呼ぶんだ。ネーミングセンスは壊滅的だが、こいつの自己判断だからよろしく頼む」


「おい!ヨル黙れよ!」



ビシッと指を突き刺し輝夜さんに反抗する月花、さん。


凛寧って親しい女の友達いたのか…



輝夜さんに色々と文句を言っていたが、相手にされていないとわかった彼女は、俺の方に向き直って右手を差し出した。

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