第7話
グラついた衝撃で前に倒れそうになる。何だ⁉︎グラついた体を立て直す。
目線の先には、女の後ろ姿。その女は、男の方を振り向く事もなく、過ぎ去っていった。
見た事もないセピア一色の景観に気を取られ、自分の周りを見ていなかった男はさらに言葉を失う。
周りには、大勢の通行人が行き交っており、景色と同じくセピア色に染まっている。ぎこちのない機械的な動きをしており、どことなく人間味を感じない。
男は手の平を見つめ、自分にだけ色がある事やなぜここにいるのか、ここはどこなのか…蓄積してくばかりの謎に、苛立つ気持ちと恐怖心を覚えた。
何もかも、セピア一色の街。
さて、男はなぜこの奇妙な世界へと招かれたのか。選ばれた者のみが見る事のできる摩訶不思議な世界だが、男は元いた現実の世界へと戻れるのか?
それともここは、天国か、地獄か…。
ばあばの言っていた、ことわざの世怪とは一体…⁉︎
そして、ばあばとは一体何者なのか…。
冒頭、骨董屋にいた紳士は、何を知っているのか?
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