第25話

「で、彼も彼で“俺も適当に他でも遊んでるからカジュアルな感じで会えばよくない?一人で寂しい時とかあるじゃん”と言われて」



「カジュアルって?」



「……関係を言葉にするんだったらセフレだと思います」








うっわ……。



マジかよ。



この可愛い子からセフレとかドン引くわ。







まぁ、この子だったら男も途切れねえだろうし、その中から条件のいい奴を見つける計算タイプだろうと容易に想像ができる。




俺のドン引いた表情は気にならねえのか彼女は何てことないように言葉を続けた。






「それで、まぁそれならいいかと流されてしまったわけですよ」



「で、プロポーズ、と」



「そうですね」



「でも、勘違いさせるような事したんじゃない?さすがに相手もセフレだと分かってたらいきなりプロポーズはしないでしょ」







まぁ、あの男の空気の読めない感は否めなくもないけど。








「それは本当に申し訳ないことをしたと反省してます」







不器用だけど真面目なのか?



目線をジョッキに下げ、心底申し訳なさそうに歯を食いしばったのが分かった。

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