第42話
「ヒステリック女、お前とおったらしんどい」
『しんどい…って、言うのやめて!いつも言ってるよね?』
「あー…はいはい、すんません」
『全然反省してないっ!絶対に帰してあげない!強制連行っ!!』
佑弥くんの腕を引いて、タイミングよく通りがかったタクシーを止めてそれに乗り込む
「ほぼ拉致やん、莉久は積極的やなぁ…こうやってさっきの男も部屋に連れ込んでんの?」
『……あの人とちゃんと話したのは今日が初めてだよ。それに話の内容も佑弥くんのことだし。私が一方的に佑弥くんの自慢話を聞かせただけだし、なんならあの人既婚者だしっ!』
「─…既婚者やから何?既婚者でも一緒に居るうちに心揺らいでまうかもせぇへんやん。」
『そんなことないっ!あの人はそんなタイプの人じゃないっ!』
「そんなん分からんやんっ!男がこんな夜遅に女と二人きりでおって…下心ナシでおれるわけないやろっ!?ちょっとは考えれや、ボケ!」
『なにそれっ…じゃあ佑弥くんは女の人と仕事で遅くに二人きりになったら、その人に手を出したりしてるってこと?!』
「─…はぁあ?!そんなん言ってへんやんっ。今はお前の話やろ?俺を同罪にしようとすんな」
同罪─…?
そんなつもりで言ったわけじゃない、っていうかなんで私は罪を犯した前提なの?!
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