第39話

──…つもりだったのにっ、





「─…待って、」





っと、後ろから腕をグッと掴まれて─…慌てて振り返った




っえ…何してるのこの人?結婚してるんだよね?なんで私のことを引き止めてっ、





「─…外に怪しい人間が居ます。タクシーで帰ってください。乗り場まで付き添います」





──…怪しい人間?




入口のガラスのドア…その先で立っている一人の男性、、





ん…?待って、あれって、





「先程からずっと、こちらを見て立ってます。何かあったら危険なので、僕と一緒に、」





『─…彼氏ですっ、あれ!私の彼氏です!すみません、お先に失礼しますっ!』





「え…っあ、お疲れ様です、」





佑弥くんっ、なんで…?なんで居るのっ?!





こっちを見て立っていたのは間違いなく佑弥くん…スーツ姿だったけど、あれは間違いない。私が佑弥くんを見間違えるはずがない

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る