第36話

あれから二ヶ月が過ぎた─…




ほぼ毎日佑弥くんとは連絡を取り合っているけど、お互いの休みや都合が合わず…中々会うことが出来ずにいた






22時を少し回った頃─…




自分のデスクで帰り支度をしていると、同じ秘書課の小山内おさない秘書と鉢合わせた






『─…あ、お疲れ様です』



「あぁ…お疲れ様です、小宮秘書」





私はこの小山内秘書のことが少し苦手だ。なぜなら彼は物事をハッキリ淡々と述べるタイプの"デキる男"で、彼はこの秘書という仕事をとても大事にしている人だから─…





"給料がいい"なんて理由で働いている私とは価値観が違いすぎて…ちょっと絡みずらいなぁって、まぁそれだけなんだけど。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る