第30話
「ごちそうさん、美味かったわ。いくら?東京やんもなぁ、それなりにええ値段するよなぁ」
財布から千円札を何枚か取り出した姿を見て、慌てて首を横に振って拒否する
『お、お代は結構です!私はここの店主の娘で…ただの会社員でっ…だからほんと、大丈夫です!むしろ食べてくださってありがとうございますっ』
頭を下げて、お代を拒否すると…目の前の彼は楽しそうに笑った
「なんやお前。変わってんなぁ…貰えるもんは貰っとかな損やで?うーん…さすがにタダ飯食わしてもらうんわ申し訳ないしなぁ…っあ、ほんならコレで─…」
ふいに手を差し出して来たので…反射的に私も手を出して受け取ってしまった
手のひらの上に乗った500円硬貨
金色のソレが、なんだか特別な物に見える
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