第23話
タクシーで移動していると─…
私のスマホが震えて着信を知らせる
───嫌な予感がするっ、
「……なに?電話やろ?出れば?」
っと、佑弥くんが声をかけてくれるけど─…
『ううん、いい。多分仕事の電話だから…出たら絶対後悔するから出ないっ、今日は電話に出られないって言ってあるから大丈夫っ!』
私の仕事は─…秘書、みたいな雑用業務。
事務職の面接を受けに行ったのに、なぜかその時面接をしてくれた人に「キミは秘書の方が向いてる」と言われ、やったことも無いのにいきなり常務ポジにつく人間の秘書をさせられることになったのだ
しかし…その常務というのがまぁポンコツで。
何かあれば直ぐに私に頼ってくるへッポコ常務
昨夜の残業も奴の手際が悪いせいで新幹線に乗り遅れてしまったのだ。今日は電話に出なくても許されるだろう。
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