第8話

【ほな切るで?家着いたら一応連絡いれといて。んで、俺が寝るスペース空けてベットの上で寝転んで待っとけ。あ…寝んなよ?俺が寝てへんのにお前が寝ていいわけ無いよな?電車乗り遅れたんお前やし。勝手に寝たらシバく】






『──はいっ、起きて待ってます』






【………嘘に決まってるやん。おもんない女やなぁホンマ。勝手に合鍵使って入らしてもらうから、お前は大人しく寝溜めしといて。】





『っえ…待って、佑弥くん、』





【ん…おやすみ、莉久。気ぃつけて帰りや】





ブチッと…毎度の如く一方的に切られてしまう通話。でもさっき、駅のホームで切られた時とは心境が全然ちがうっ!






──…佑弥くんが会いに来てくれるっ





大阪からっ、車を飛ばしてこっちまで来てくれる…なんて本当優しいよね、佑弥くんは。






早く帰って片付けないとっ、すぐには来ないだろうから時間をかけて掃除できるっ!佑弥くんが合鍵を使って入ってきた時に、『おかえり』って言ってあげたいから─…






頑張って夜更かしして待ってるね、佑弥くん

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