第7話

【……なんも言わんのやったら切るで?今運転中やねん、事故ったら莉久のせぇやで】





『─…え、佑弥くんこんな時間からどこ行くのっ?!今日は私と会う約束だったのに…この短時間で誰かと新しく約束したの?!』





【相変わらず、被害妄想激しいなぁお前。これから六時間運転する人間に対して言うセリフがソレ?もっと他にあるやろ、お前が俺に言うこと】






──…六時間、運転、、?





『………出張?』




【アホか、誰が今から仕事なんか行くねん。俺をお前と一緒にすんなや。頼まれても余裕でお断りやわ】





じゃあ…なに?




………っえ、まさかっ、





【スカイツリー、最近イキってカラフルに光ってるらしいやん?どんなモンか見に行ったろ思て…いまそっち向かってるんやけど、なんか文句ある?】





スカイツリー…ってことは、TOKYO?!





『──…佑弥くんっ!!大好きっ!大大大好きっ!嬉しい、ありがとう、やったぁあ!』






【あー…もう黙れや。お前まだ外やろ?そんなアホ丸出しみたいなこと喋りながら歩いてたらお前と同類の低レベルなアホ寄ってくるやろ。寄り道してんとはよ帰れ。どーせ大荷物やろ】






ほらね、こんな風に─…

佑弥くんは口では暴言を吐いてくる割に

結局は私を甘やかしてくれる、、






そんな素敵な、自慢の彼氏なんです!

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