第37話
本当に手錠を手にして私の元へ帰ってきた旦那サマ。そもそも警察官でもないのにこんなアイテムを何処で手に入れたのかは永遠の謎である
オモチャ…にしては結構本格的だしなぁ?束縛ごっこって流行ってる?ネットとかで売ってるのかな?今度私も検索してみようかな?
【旦那 拘束 手錠 バレない 入手方法】
───…みたいな?
「おーい、芹菜さん?今度は何考えてる?まさか同窓会…行こうなんて思ってる?心配しなくてもお前が参加しなかったところで残念に思うやつなんて居ねぇよ。つかお前も別に会いたい奴なんて居ねぇだろ?ん?だってお前が会いたくて仕方ねぇのは、今も昔も俺一人だけだろ」
───確かに、その通りですっ!!
「そんな無駄な集いに参加してる暇あんなら、俺ともっと有意義なことシタいって思わない?邪魔な人間と美味くもない飯食って無駄な時間過ごすくらいなら…大好きな俺に囲われてる方が幸せだって…思わねぇの、芹」
『─…海吏くんと一緒がいい。有意義なこといっぱい、シタいです。』
「ん、いい子だね芹─…物分りの良い女、嫌いじゃねぇよ。俺が出張から帰ってくるまで、知らねぇ番号から連絡が来ても無視しろ。勝手に出歩いたりしたら、ホームセキュリティ作動するから。どこにも行くんじゃねぇぞ。必要なものがあるなら俺に連絡しろ。ネットで注文して届けてやる。」
『宅配が来たら…玄関のドア開けてもいいの?セキュリティ作動しない?』
「…………宅配は置き配にして、前もってセキュリティ会社に俺から連絡しておくから…その場合は例外。玄関先までなら出ても平気」
『なるほど…海ちゃんって頭いいね!!留守は私が守るから安心して行ってらっしゃい!!』
「(…何か、話の趣旨変わってねぇか?)」
そっか、そうだった…明日から海吏は二泊の出張に出てしまう。土日で本来ならお休みのハズなのに。どうしても出張先の都合が土日しか空いていなかったみたいで。
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