第30話

「何か、言えよ。今なら何でも聞いてやる」




──何でも、聞く?





『海吏くん、ごめんなさいっ…私、誰かにスマホ見られたみたいでっ…もしかしたら私たちのこと…知られたかもしれないっ』






思い出して、怖くなった…っと同時に目の前に信頼している大好きな旦那サマがいることをとても頼もしく思った。






「──…見られた?なんでそう思った?」




『だってね、スマホの連絡先っ…海ちゃんとお母さん以外の人、全部消されてて、』




「あぁー…それ、俺が消した。」






───ソレ、俺がケシタ?






っえ、俺が消したって言った?






「ってか今更?それ、消したの2週間くらい前だけど?いや2週間気付かねぇとかさ、もう要らねぇじゃん。必要ねぇ連絡先だろ、ソレ」






いやいやいや、そんなことはない!






そんなことはないですよ?!友達とか…なんならお父さんとか兄まで!!





「俺以外の男、芹の人生で必要なくね?」





いや、はい。それはそうですね。確かに海吏くん以外の男性は私の人生には必要無いですね





──…でも、、

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