第18話

家に帰って手洗いを済ませたあと、すぐに後ろからキツく抱き締められる。バックハグというやつです。サチです。サチすぎます。サチでしかないです。





「───なに、考えてる?」



サチですっ!!!』



「─…は?」



『っあ…えっと、"幸せ"って意味…デス』





あー…私のバカっ!なんて失言をっ、、引かれただろうな、バカな女だってまた呆れられてしまう…嫌われたく、ない。





「お前がバカで無能な救いようのない愚民なんてことは、5億年前からこっちは知ってんだよ。くだらねぇこと言ったくらいで、落ち込んでんじゃねぇよ、萎えんだろぉが」





バカで無能…愚民っ、悪口しか言われてない気がするけどなんでかな?嫌な気がしないのは。







「せーりな、束縛ごっこ…はじめよっか?」



『─…え、いいの?!』



「ん、いーよ。寝室行こうか?芹の為に色々用意シたからさぁ…少しずつ試してみようか?痛くシねぇから、安心してよ…芹菜」



『わーい、わーい…楽しみ!嬉しい!!海吏くん大好きっ!早く束縛されたいっ!』




「(ばーか、喜んでんじゃねぇよ…仕置になんねぇだろぉがクソ可愛いな。とりあえず1回ヤッとくか。)」






あれ?束縛ごっこは─…?突然スイッチが入った様子の海吏サマに、ベットに押し倒されて両手をベットに縫い付けられる





「モヤシ男の痕跡、消さねぇとなぁ?芹菜のこの身体は全て俺のモンだから、勝手に他の男に触れられるなんて有り得ねぇんだわ」





着ていたブラウスのボタンが弾け飛んだのを見て…─あ、また1枚ブラウスが犠牲になった。なんて余計なことが頭をよぎった。

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