タイトル[俺は普通と言う偉大なるものを手に入れたい]

絶望を超越するもの

タイトル[俺は普通と言う偉大なるものを手に入れたい]

俺たち2人の男はいつものように

学校の空き部屋で飯を食いながら話をしていた。


「俺は普通と言う偉大なるものを手に入れたい」


「今の学生として学校に通っている自分は普通では無いと?」


「普通では無いと思っている」


「では聡之が手に入れたい普通と言う偉大なるものとはなんだ?」


「それはだな、まず普通は存在するけれど本当の普通は存在せず

普通の人間とは存在しないものであることはご存知であると思う」


「まあ普通てのは結構変わるものですからね国によって

普通は違うし県によっても街によっても家庭によって違うからな」


「そして普通と言う偉大なるものとは

この世界の全ての存在から平均を取ってそのど真ん中である

それは今以上に幸福であるとのか?今以下で不幸であるのか

この俺はきっと今以下で不幸であると思っているがそれを手に入れたい」


「今よりも不幸になると思っているのに

そこまでして普通と言う偉大なるものを手に入れたいのか?」


「そうだ、知りたいからそれを体験したいから?

なんと言えばいいのかはまるでわからないが

そうだな、普通の人生を送って知りたいんだ

それが幸福であるとそれが不幸であると感じたいんだ」


「まるでこの俺にはわからないな」


「まあだろうね、だけれど俺はそう言った存在なんだ」


二人は飯を食い終わって話を終えて授業に向かった。

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