第23話

もえみの事が気になりちょくちょくもえみと会うようになる伸子


そんな二人の静かなひと時の時間に不幸は訪れた





いつものように喫茶店でお茶をしながら雑談をする二人


『先輩、少しお腹はってきましたね』


『うん、だんだん日増しに生命の誕生をじかに感じるの』


そう言いながら優しい穏やかな表情でお腹を見ながら手でお腹をさするもえみ


『先輩、お腹触ってもいいですか?』


伸子もまた赤ちゃんに興味津々だった


『わぁ、温かい、それに何だか癒されますね』


伸子ももえみと同じように優しい気持ちに包まれていた


しばらくすると伸子がトイレの為席をたった


それからしばらくして突然


『イタッ、イタタタ、痛い、ああ、ぁ、痛っ、』


もえみはその場で蹲った


店員がその姿を見てもえみの側に駆け寄り慌てて介抱する


そうしているうちに先程トイレに行った伸子が戻って来る


自分の居た席の周辺に人だかりが出来ているのを不思議に思い駆け足気味にもえみの元へ駆け寄る伸子


『せ、せんぱい、早川先輩、大丈夫ですか』


そこには店員に抱えられながらお腹に両手を当て苦しむもえみが居た


『救急車、119番、誰か、誰かお願いします』


伸子は大声を出してその場で叫んだ

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