第10話

しかし、あいを裏切る事を許せない自分に


『ご、ごめん、もえみちゃん』


ゆっくりもえみを両手で自分から放そうとする


この世に無いくらいの美しい笑顔と涙でもえみは答えた


『ご、ごめんね、そうだよね、そうだよ、もてうちくんにはあいちゃんがいるから、駄目だよねこんな事おねがいなんかしたら』


洋太はその場で俯き今のもえみに何もしてやれない自分に悔しそうに力一杯こぶしを握った


だが洋太は今のもえみをそのまま放って置くことなど出来るわけも無く


再びもえみを自分に引き寄せ抱きしめて


『い、いいよ、もえみちゃん、俺で、俺なんかで良ければ、もえみちゃんの一生のお願い聞いてあげるよ』


右手を口に当て声を押し殺して泣き出すもえみ


中略


激しく愛し合った後二人ベッドの上で寄り添いながら、さっきあった出来事を洋太に話した


洋太はもえみの話を黙って聞いていた


『だから、もてうちくんに洗い流して貰いたかったの』


もえみは洋太の顔を見つめ静かに目を閉じKISSを求めた


そのまま二人はさらに激しく燃え上がり


中略


『ま、まずいよ、生はやっぱり』


もえみが自分の陰部に洋太のモノを入れようとした


『大丈夫、今日は絶対安全な日なの、だから一生で一回あたしの中でもてうちくんを感じたいの』


そう言ってもえみは自ら洋太の上に跨り愛し合う


(でも、中に出したらまずいよな、でも俺耐え切れそうも無い)


二人は力尽き果てたようにベッドの上で倒れこんだ



この一度の過ちが洋太とあいの運命を大きく変えようとは・・・・・

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