第7話

洋太はもえみの元へ向かう為、仕事を途中やりで投げ出し仕事部屋から勢いよく飛び出した


そんな慌てている洋太を見て


『洋太どうしたんだよ、何かあったのか?』


1Fのリビングのソファーで寛ぎながら雑誌を見ているあい


『ん、あ、ああ、絵本の事で直ぐに来てくれって』


洋太はあいに悟られぬ様精一杯の作り笑顔で答えた


『じゃあ、おれも行くよ、ちょっと待ってろ洋太』


暇を持て余していたあいは、自分も着いていこうとするが


『ご、ごめん、あいちゃん、俺一人で来るように言われてるから、直ぐ戻ってくるよ』


洋太はそう言いながら上着を羽織ると急いでもえみの元へ向かった


洋太は走りながら心の中であいに何度も何度も謝っていた


途中洋太はさっきの番号にリダイヤル


『ご、ごめんもえみちゃん、今どこに住んでるの?』


走りながら携帯で案内してもらう洋太


小声で細々と案内するもえみ


『ここだな、このマンションだな』


上を見上げマンションを確認すると、急いで中へと入っていった

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