第7話 腰みの&拠点
翌朝。
俺は南国の葉っぱで腰みのを作ることにした。
手ごろな葉っぱを見かけたことがある。
鋭利なシュッとした形の葉っぱだ。
ツタ3本ででロープをつくり、そのロープに葉っぱを編み込んでいけば完成だ。
俺はさっそくその葉っぱが群生する場所へ向かった。
実はツタのロープは昨日のうちに作ったので、それを持ってきている。
さて、編み込み開始。
ロープの隙間に葉っぱを差し込み、次の隙間に織り込むように折り返し差し込む。
この繰り返しだ、難しいことは無い。
かくして、あっという間に腰みのを作り上げた。
さっそく腰に巻いてみる。
おお!いっきに文明レベルが増した感じがする!
そりゃ、さっきまで真っ裸だったからな。
こんな簡単な作業で気分があがるんだ、もっと早く作っておくべきだった。
さて、お次は拠点づくりと行こう。
まあ、まずはベッドだな。
夜は地べたに南国の葉っぱを敷いて寝ているわけだが、それだけでは地面に体温が奪われ、すぐに冷えてしまう。
だから、木のベッドを作って、地面と身体との間に空間を作りたい。
そうすれば、体温が奪われにくくなるはずだ。
俺は丈夫そうな木を何本も集めた。
ツタも大量に取ってきた。
まずは、木の棒を四角形に組む。
これがこのベッドの土台だ。
そして、その土台の上に木の棒を敷き詰めるように上に重ね、ツタで固定する。
これでベッドの完成だ。
このベッドの上に葉っぱを敷き詰め、できるだけ寝心地を柔らかくしておく。
よし、これでいいだろう。
あとは、棚だな。
これも、基本的な作り方はベッドと同じ。
まあ、木と木をツタで組んで、というのを繰り返すだけ。
それでも、完成した時はうれしいものだ。
こういう感情の高ぶりもサバイバルにおいては重要。
でなきゃ孤独感で押しつぶされそうになるからな。
さて、棚も完成したし、一通り拠点づくりも終えてしまったな。
屋根?
それは岩のくぼみの拠点だから事足りているさ。
壁?
たしかに壁は無いな。
でも、風をしのぐための木の葉っぱは十分あるぜ?
うーん、壁が無いとやっぱりこう、なんか締まらないか?
そうだなあ。
じゃあ、簡易的な壁を作ろうか。
俺は長さ2~3メートルの長めの木の棒を拠点に運んだ。
かなりの重労働だ。
そして、その木をまずは3本、三角錐になるように組み、頂点をツタで結んだ。
そして、その三角錐の2面を木の棒で敷き詰めた。
もう1面は出入り口だ。
これで骨組みは完成。
このままでは、木で組んだだけなので、風は筒抜け。
だから、木の骨組みの上に葉っぱを敷き詰める。
葉っぱは断熱材の役目も果たすからな。
こうして、簡易シェルターが完成した。
ギリギリ人人が2人入れるくらいのスペースだ。
寝床としてはちょうどいいだろう。
こうして、ベッド、棚、シェルターの拠点3点セットが完成した。
==== 作者あとがき ====
次回、ヒロイン登場!
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島流しの刑で追放された俺は、スキル「サバイバル」で平穏に過ごします ムゲン @mugenroudou
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