スマホの中の女神さま

第14話魔力の溜め方

魔力の溜め方

ミノタウルスとの戦いで、ポポのＭＰは完全枯渇状態。

俺もあと一発放てば、魔力切れになるところだった。

女神ティアナの言うところには、魔力を溜める方法は大きく二つあるそうだ。

ひとつは、己のチャクラ（特に第二と第三のチャクラ）を鍛えること。

そしてもうひとつは、魔石に魔力を蓄積する方法だそうだ。

後者は、魔力を蓄積した魔石を持ち歩き、自分の魔力が枯渇しそうになったら、そこから魔力を補充するやり方である。

まあ、例えるならばモバイルバッテリーみたいなものだ。

このメリットとしては、魔石の量を確保すれば、膨大な魔力が使えるということだ。

反対にデメリットは、魔石を常に持ち歩く必要があるため、かさばって自身の動き（瞬発力や持続力）に問題が生じることだろう。

よって、俺はまず己のチャクラを徹底的に鍛えることにしたのだった。

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チャクラを鍛えるため、俺とポポは５階層にあった、龍の滝や剣山という険しい山での修行に明け暮れた。

とりあえず、３ヵ月が過ぎるたころ、俺には大きな変化が現れた。　　魔力容量がなんと５倍にもなったのだ。

しかし同じ修行をするも、ポポはその猫属性もあるのか、魔力容量は少しずつしか上がっていかない。

まあ、俺が５倍になっても、まだポポの方が容量は若干大きいのだが。

それに前に、ポポが魔力枯渇を起こしたのは、使った魔法がとてつもなく巨大であったがゆえだった。

なので、今のポポの魔力容量がけっして少ないというわけではないのだ。

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天界での魔力回復方法は、俺がやっていたゲームとは違っていた。

ゲームでは、敵を倒すとＨＰやＭＰが上がったが、こちらでは普通に時間経過とともに回復して行く。

つまり、食べたり眠ったりと、人が普通に生活していれば回復するのだ。

もちろん、急速回復させるアイテムやヒールの能力を持つ者に頼ることも出来る。

ゲームでは、薬草とかで回復することもあるけれど、うまい物を食べると早く回復するのも分かった。

ニンニクとか、うなぎなんかでスタミナをつけるのと何ら変わりがないのかも知れない。

修業の成果でパワーが増大した俺たちは、５階層の魔物もだいたい駆逐してしまった。

こうして、魔力容量がアップした俺たちは、６階層へと向かったのだった。

第十五話（６階層の植物女）に続く