第3話
「言葉遊び」が、テーマとか、おもな趣意、モチーフの文芸もあって、折句の和歌もある。カキツバタ、の、在原業平のは有名で、省略するが、他に枕詞も、まあ、音や見た目を整える一種のシャレ、遊びと思う。
筒井康隆さんは、言語感覚が鋭敏なタイプと思いますが、こういう言葉遊びの文学、前衛というか、先端の流行に詳しかった。
いろいろとブックレヴュー本を出していたが、そういう嗜好は明瞭で、いろいろと変わった作家がいることを教えていただいたです。
ウンベルト・エーコとか、PKディック、清水義範、「夜のみだらな鳥」のドノソ、ラテンアメリカ文学、カルヴィーノ、かんべむさし、横田順彌…ずいぶん変わった小説や作家がいるものだなあと瞠目する感じでした。
サンリオSF文庫、という、シリーズが前にあって、なんというかこういうマニアックな作家のマニアックなタイトルばかりを集めていた。倒産したから今はオール絶版ですが、図書館にあったりして、よく読みました。(古本で売ったら高値になるかな?探してみよう…)
文藝趣味に、こうゆう偏奇な嗜好の流れというのはあって、カクヨムでも友達いたりしますが、例えば、丸谷才一さんとかも結構変わった小説を読んでいたりする。
安部公房は、カフカの後裔というか、作風も文体もかの不条理文学の祖?に、似通っていて、なおかつSFチックでもあって、海外にも紹介されて人気を博していたみたいですが、昔はこういう作家の、「砂の女」とかの不可思議で難解な小説には、途轍もなく深い、およそ理解不能の、解けない数学の定理とか宇宙の果てとか深海の不可視領域みたく、複雑な謎が秘められているみたいに思っていた。
もちろん本当に、ある程度はそうだろうが、そうした効果をもたらすミステリアスな文体とか、非人間的で硬質な描写が作者の好み、というだけの面もあるのだな?と、今ならわかる。
安部公房は、純文学のカテゴリーに分類されているけども、作風や内容は、むしろニューウェーブSFと呼ばれている、作者の内面性を掘り下げて、意識の構造とかをSF的に表現するという、バラードとかオールディスに代表される実験的作風の潮流に、だから主知主義的で抽象的な思想やらテーマが近いような気もする。
たぶん、戦後のアートや思想の流行、超現実主義や実存主義その他の
神無月・水無月・宇奈月温泉・ハナモゲラ? 夢美瑠瑠 @joeyasushi
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