第4話

俺が答えに迷っていると、




楓「そう聞くってことは、後悔してるん


  じゃない?」


楓からそんなことを言われた




晃「え?俺は別に後悔なんて…」


そう言いかけてさっきの出来事を


思い出した




晃「さっきさぁ、柄の悪い奴に絡まれて


  ある人が助けてくれたんだけどさ…


  その人に言われたんだ。


  拳は大切な人を物を守るために使えって…」




楓「つまり、晃はその悪い奴に


  殴りかかろうとしたってこと?」




晃「え?あぁ…まぁ…


  それ言われたときにみんなと一緒に


  戦ってた時のこと思い出してさ…」




楓「そっか…そんなこと言われて


  心揺れちゃった?」


楓がにやっとして俺に聞いてきて


一瞬ムカついたけど


図星だった俺は何も言えなかった




楓「晃は昔から正義感強いもんね!」




晃「そんなことねぇよ」




楓「そんなことあるよ!


  戦う時も晃が先頭に立って


  前歩いてくれてさ、感謝してたんだよ?


  頼りにしすぎちゃってたのかな…」




最後の一口のケーキを食べ終え「そろそろ帰ろっか」


とゆう楓の言葉で俺達は2人並んで駅に向かう






俺はまだ帰りたくないと思った


久しぶりに会えた仲間ともっと話したいと


思った俺は「公園寄ってかねぇ?」と楓に声を掛けた




楓「公園?いいよ、行こ!


  どこの公園行く?」




晃「あの…みんなで良く遊んでた…」




その言葉でどこの公園か見当がついた楓は


「あぁ!あそこね!」とそう言った






公園に到着し、俺は辺りを見渡す


あの頃と何も変わってない…懐かしいな…


昔のことを思い出していると


楓が鞄を放り投げて走り出した


どうしたのかと楓が走っていた方向を見ると


男の子が木の上にいる


のぼって降りられなくなったってところか…


俺も走って楓を追いかけ




晃「おい、大丈夫か?」と男の子に声を掛けるが


泣いているため返事は返ってこない




晃「楓!大丈夫だよ。俺が行く」楓が木の上にのぼろうとしていたためそれを制して俺がのぼり


男の子を支えて慎重におろし、楓に託す




楓「もう大丈夫だよ!怪我してない?」


怪我してないかよく確認すると


膝から血をながしていた




楓「怪我してるね。痛いよね。


  ちょっと待っててね!」




どこに行くのかと思ったが仮面をつけて


トイレから出てきた楓を見て俺は


びっくりした




「すぐ治るからね」そう言って楓は男の子の


膝に手を当てる。すると傷があっとゆうまに消えて


ゆく。そう、楓は特別な治癒能力をもっているのだ




男の子は泣きじゃくっていて楓の仮面のことも


膝の傷のことも目に入っていないようだった




傷の手当が終わり、自販機でジュースを買って


男の子を落ち着かせていると


ちょうど男の子のお母さんらしき人が


やってきた


木にのぼっておりられなくなっていたことを説明して


別れ、無事にその1件は解決した

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