第47話

楓が寝室で電話をしている間─…

残されたクソ副社長と美羽は、、






「─…おい、誰が"ブラック企業のボス"だって?」





やはり、聞かれていたか。






まさかこんなに早く直接対決する日が来るとは






『………ごめんなさい、つい心の声が。』




「お前、名前は─…?」




『名乗るほどの人間ではありません…失礼なことを言いました。ごめんなさい。』




「……それ、謝罪のつもり?俺はお前の友達や家族か?ビジネス社会で通用する謝罪の言葉じゃねぇな。あー…もしかして専門職?見た目も派手だし…美容系あたりの。」





凄い洞察力だな、対面して数分で私の職業を見抜くとは。






「別に他の職業に就いてる人間に対して偏見を持つつもりはないが、なんとなくお前…小山内には"似合わない"」






──…似合わない





楓が崇拝している人間に、"似合わない"と言われた。直接会って話した訳でもないのに。似合わないなんて言葉を、浴びせられた。






「小山内が、この世で一番嫌いなもの…何か知ってる?」





なんだろう─…すごく、嫌な予感がする

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る