第40話

翌朝─…




私が目が覚ますと、そこに既に楓の姿はない。






洗面所で顔を洗ってからリビングを覗いてみると、寝癖をつけたまま朝ごはんの支度をしている楓の姿が。






『楓、おはよう』



「あぁ、おはよう美羽」



『なに、作ってるの?』



「フレンチトースト、食べたいって美羽が言ってたから。」






なんでも出来ちゃうスーパー有能秘書、小山内さん。流石ですよほんと。







『─…楓、寝癖ついてるよ?』



「………どこ?」



『んー…この辺り』




近づいて楓で髪に手を伸ばす。私よりずっと背が高い楓、ほんとカッコイイよなぁこの人。って、寝起きで寝癖がついててもブレずにカッコイイから腹が立つ







『……やっぱり、教えてあげない!』



「……は?なんで?」





朝食を楓が用意してくれていたので、私は二人分の珈琲を淹れる。

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