第39話

楓と大喧嘩した日から─…




少しだけど仕事を減らして早く寝るようになったと思われる楓。それが嬉しくて、一緒にベットに入ってくれる日は拒否られても構わずギューってくっついて離れてやらない。





「美羽…眠れないから離れて、痛い」



『痛くない、抱っこして寝たいの』



「大人でしょ?一人で寝れるよね?」



『そーいう問題じゃない、触れたいだけ』




「いまそんな気分じゃない、おやすみ」




『ちがくてっ、抱きついて寝たいだけ、』




「──………」






こんな風に、甘い時間なんてものは全く増えてはいない。無視だって健在だし。






──…それでも、







私が諦めて楓に背を向けて丸くなると、後ろからそっと腰に手が回される






「こんなことで機嫌悪くなられたら、明日が面倒だから。」





なんて言いながら抱き締めてくれる楓ちゃん






──…かわいーかよ、

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