第17話

お風呂から上がってきた楓を、リビングで迎えると、楓は私のことをみて大きなため息をつく






「──…なぜ起きてる?先に寝てて、まだ仕事が残ってるから一緒には寝られない」





私が待っていたことを"面倒だ"と言っているみたいに…分かりやすくイライラしてみえる楓





顔に書いてるのは貴方も同じですよ、小山内さん?"面倒なんだよ、さっさと向こういけ"

って顔面に滲み出てますよ?良くそれで秘書パシリなんてやってんな?





『───少し、仕事しすぎじゃない?内容を教えて…なんて言うつもりはないけどさ。さすがに心配になるよ、かえでっ、』





──…ちょっとだけ、横になろう?





って、続く筈だった私の言葉は、






芹菜せりなさん─…じゃなかった、美羽。少し黙って?君が居ると仕事に集中できない」






楓の爆弾発言によって遮られた。

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