第16話

「それに─…今回のことは専務に言われた訳じゃない。だから、専務に対して怒るのは間違ってる」





─…は?っえ、クズ副社長じゃないのっ?!






「……これ以上は秘密保持で言えない。美羽には関係ないから、気にしないで。この話は終わり…お風呂入ってくる」







何も解決しないまま、モヤモヤした気持ちだけ残されて…一方的に会話を終了されてしまった





『なんなのっ、バカエデ。別に口外する相手なんて私には居ないんだから…いいじゃん少しくらい秘密を共有してくれてもっ、』






あくまでも他人─…そう言われているようで、とても悲しくなった。そんなつもりで言ったんじゃないと思うけど…私にはそう聞こえたんだ








一体…誰に何をさせられているの?





ねぇ、楓っ…心配してるんだよ、私。別に口を出すつもりは無いけどさ…楓だって人間なんだから、もう少し…休んで欲しいよ。

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