第15話
「美羽、しばらく帰り遅くなるから待たずにちゃんとベットで寝て」
突然、そう言われても─…
『いや、いつも帰り遅いよね?っえ…いつも以上に遅くなるってこと?それはもう日付けが回るってことじゃ、』
「まぁ…そーなるね」
なんで?いや、なんでそんな遅いの?!
『そ、それってもはや…ブラック企業とかいうレベルの話しではなく、』
──許可を得て堂々と浮気ですか?なんて考えが過ぎるのですがっ!!?
「いつも、言ってるよね?何時に終わるとか、いつ帰ってくるか…そーいうのは答えてあげられるけど、その理由までは教えられないって」
出ました、"秘密保持義務"。職務上知り得た秘密を漏洩してはならない義務っ!!!もう覚えたよ、言われすぎて!一言一句覚えましたとも、ハイ。
おのれ、クズ副社長め─…私の楓ちゃんに、今度は一体どんなしょーもない頼みごとをした?
「美羽、いま専務の悪口心ん中で言ってたよね?顔に出てる。美羽のこと嫌いになりたくないから、専務を悪く言うのはやめて」
っえ…心の中でもダメなのっ?!そこは私の自由じゃないっ?!
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