第36話
「……で、どーしたよ?メルヘンサイコとなんかあった?」
……メルヘンサイコって吏菜のことだよね?
『今朝、起きた瞬間から無視されてる。吏菜の耳には俺の声なんて届かないみたいに…いないモノ扱いされてて…それが三日続くことはもうほぼ確。どうしよう貴弘、俺生きていけない』
「あーあーあー、なるほどね。要するにお前何らかの地雷…踏みつけたわけだ?もはや自爆?ほんとあれほど気をつけろって言ったのに」
ごもっともな意見を述べられ、更に塞ぎ込んだ俺に貴弘は、、
「これを機に、距離をおくっていうのはどう?お互い良い刺激になるんじゃねーの?」
距離を置くってなに?なんの距離?そんな必要ある?俺と吏菜が別れることなんて有り得ないのに。
「お前の彼女がいかに普通じゃないのか、客観的に見て目を覚ませって言ってんだよ」
貴弘が吏菜を毛嫌いするのは勝手だが、それを俺に押し付けてくるのやめてほしい。
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