第34話

『…吏菜っ…?りー…』



弱々しい声で彼女を呼んでみるも…完全に無視。俺なんて居ないもののように扱われている




そして思い出す、昨日のやり取り。




【勝手にベッドから降りたら三日無視する】




冗談ではなく、本気でこれをやろうとしているのだとすれば…俺はこれから三日もの長い間、吏菜に無視されるということになる。




『っり、吏菜…ごめんっ!間違った、もうしない』



なんて謝ったところで、既に彼女の耳に俺の声は届かないみたいで。バタンっと部屋の扉を閉めて出ていってしまった吏菜。




さて、どうすれば俺は許されるのだろうか?

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