第27話

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「楓羽、久しぶりだな?吏菜のせいでケガしたんだって?大丈夫か?悪かったな…小山内には俺から連絡してあるから、好きなだけウチで吏菜に看病してもらえ。」




吏菜の父親である海吏さんが学校まで車で迎えに来てくれて…俺は一ノ瀬親子に拉致されるような形で一ノ瀬家へとお邪魔することになった




この海吏さんは大手企業の社長さんで。この人の秘書をしているのが俺のお父さんだったりする。ので…まぁ俺がこの人に逆らったりして父さんをクビにされたりしたら困るので─…




逆らおうとは思わないし、まず…面倒だ。




「ふーくん、今日は一緒にお風呂入ろーね?」



……いや、この子父親の前でなんてこと言うの



「楓羽、良かったな?吏菜に身体洗ってもらえるなんてサイコーじゃん。なんなら俺、後ろでカメラ回してやるから記念撮影でもする?」



子が子なら親も親だな?ほんと二人揃ったら最強すぎて俺みたいな下々の人間は太刀打ちできない。




「ふーくん、夜は一緒のベッドで寝ようね?」




スリスリ…っと、俺の手を自身の頬に持っていく吏菜。その行為自体はとても可愛くていますぐに抱きしめたいとは思うけど…父の前では辞めようか?

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