第20話
「だろうね、言うと思った。じゃ、どっちが早く校庭まで行けるか勝負な?負けた方がジュース奢り!よーい…どんっ!!!」
急に廊下を全力で走り出した貴弘。…いや、廊下は走っちゃダメなんだって知らないの?っと思いつつ負けてジュースを奢るのは嫌なので自分も続いて全力で廊下を駆け抜ける。
「くっそ…楓羽のくせにっ、走りだけは無駄に速いんだよなっ、」。
途中、貴弘を追い抜けばそんな負け惜しみの声が聞こえたので振り返ってべーっと舌を出して挑発してやった。
しかし、それが間違いだったみたいで─…
「っ、楓羽!前見ろって!!」
っと焦ったような貴弘の声が響いたので、体勢を戻せば…すぐ目の前に人が歩いているのが見えて慌てて急ブレーキをかけてその人間を避けた結果─…
止まりきることが出来ず、曲がった先の階段から吹っ飛んで…見事な階段落ちを披露することになった。
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