第12話
「ねぇ…さっき、何してたの?」
大好物の卵焼きを口に放り込んだ時、吏菜から飛んできた質問に…さっき、の出来事を思い出す。
『……サッカー、だけど球技苦手だからほぼ立ってただけ』
さっきの体育の授業の話をした俺。吏菜は笑って俺の前髪に手を触れ…目にかかっていた髪を横に流した。
「ふーくん、インドアだもんね。スポーツが苦手なふーくん、可愛くて大好き」
……苦手なのは球技だけで、持久走やリレー、短距離なんかは得意なんだけどなぁ…と思いつつ、前髪がなくなってクリアになった視界の中で吏菜が笑っているのが見えてこちらもつられて笑顔になる。
「っで…?その前の休み時間は?何してた?」
その前の、休み時間…?
『貴弘と更衣室に行って、体操着に着替えた』
「…それだけ?」
『…貴弘に肩を組まれて二人三脚、』
「他には?」
『別に、特にいつも通り─…』
あれ?そーいえば図書委員の女子が接触してきたのって、その時間だったような気が─…
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