第53話
「へぇ…ドラム缶風呂なんて入れるところがあるんだな。それは知らなかった」
『ですよね?!私も知らなくて…けどさすがにソロでドラム缶風呂に入る勇気はなくて断念したんですけど…いつか入ってみたいなぁ…』
「確かに…絢音みたいな女性が一人でそんな風呂に入ってたら危ないな…色んな意味で。どうしても入りたいなら俺がそばで見張っててやるから、その時は一緒に行こう」
『…え?!さすがにそれは恥ずかしいです!やっぱりドラム缶風呂は諦めますっ!!』
今まで行ったキャンプ場の話しや、愛用しているキャンプグッズなど…以外にも話しが盛り上がってしまい週末の予定を立てるどころでは無くなってしまった。
律希さんは日々のお仕事が忙しいため、休日は自然に囲まれてゆっくりしたい…という理由からデイキャンプやソロキャンプを始めるようになったらしく、彼もまた人とキャンプに行くのは初めてみたいだった。
「まさか絢音がキャンプ好きなんて思わなかったから…共通の趣味があって嬉しいよ」
『私も、律希さんがアウトドア派なんて意外でした。一緒にキャンプに行けるの…楽しみにしてますね』
お酒は時に人を素直にさせる。気が付けばいつも以上に近い距離感で話し込んでいることに…私は全く気付けなかったけど、律希さんは気付いていたのだろうか?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます