第44話
翌日──…
朝起きてきたミナちゃんに、律希さんが手提げ袋を手渡すと、、
「…っえ、キュアくま?!なんで…パパが作ったの?すごい、、っえ…凄いよっ!!!」
ギューッと手提げ袋を胸に抱きしめて大喜びしている姿が見られて、朝からホッコリとした気持ちになった
「…パパが作ったのは持ち手の部分だけ。他は全部…夕べ遅くまでかけて絢音が作ってくれたんだ」
──…っえ、言っちゃうの?!!
私が作ったと聞いても、ミナちゃんは手提げ袋を離そうとせず…ずっと大事そうに胸に抱えていた。
その後三人で朝食を済ませ、スーツに着替えた律希さんと共に、ランドセルを背負ったミナちゃんが家を出る。
『行ってらっしゃい』
私は基本家で仕事をしているので、二人を見送るのが毎朝のルーティンのようになっていた。今日も見送りが終われば掃除機をかけて、パソコンと向き合おうと思っていたのだが、、
「………ありがとう……………あや
──…あや
言い逃げのように、走って家を出ていってしまったミナちゃん。残された私と律希さんは二人で顔を見合わせる。
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