第28話
─…俺が責任をもって育てる
なんて言っていたポンコツ律希さんは、、一緒に暮らし始めて約一週間ほどですぐにその約束を破ってくれた。
平日のお昼すぎ、部屋にこもってパソコンで作業をしていると知らない番号から着信が入った
【○△小学校で教員をしております、佐藤と申します。進藤 絢音様の携帯でお間違いないでしょうか?】
一瞬、嫌な予感がした。小学校から連絡がくるなんて…思いあたる節はひとつしかない。
『はい、進藤絢音は私ですが─…』
【あぁ…良かったぁ、、実はご主人の律希さんに何度も連絡を差し上げたのですが出られなくて、、】
『あー…仕事だと思いますけど、、』
【実は実夏ちゃんが高熱で─…お迎えをお願い出来ないでしょうか?】
やってくれたな、進藤律希。早々に約束を破るとはいい度胸してんじゃねぇかポンコツ。
先日、緊急連絡先や保護者の連絡先に私の名前を追加してもいいか…っと律希さんに尋ねられていたばかりだった。
世間体では夫婦なので『大丈夫ですよ』と言ったのが間違いだった。まさかこんなに早く召喚される日が来るとは。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます