第27話
「言えば…結婚しないと言われそうで、、」
そりゃそうだよな?事実いまものすごく後悔してるし、こんなハズじゃなかったって…今日何度思ったか分からない感情が常に付きまとっている。
──でも、
『今更投げ出すようなことはしない。それは貴方のご両親に対しても…お兄さんご夫婦に対しても失礼だと思うから。貴方の言うように確認しなかった私にも落ち度はあるし…責めるようなことを言うつもりはないです』
「─…なら、」
『その代わりっ!これからはもう隠し事はナシでお願いします…他にも何かあるならいま全部言ってもらっていいですか?!』
「いや…特にないと思うが、、思い出したらすぐに話すようにする」
『よろしくお願いしますっ!!』
目の前のグラスに入った赤ワインを一気に飲み干す。とてもシラフで聞いていられるような内容ではない。マジでこの男…いい加減にしろ?
とんだ詐欺師だな、恐ろしいよ本当に。
「─…悪かった、巻き込んで申し訳ないと思ってる」
『………別に、巻き込まれたなんて思ってないです。子育てに関して私は一切関与しなくていいんですよね?』
「あぁ…実夏のことは俺が責任をもって育てる。キミに負担をおわせるようなことはない、約束する。」
本当に?言ったな?知らないからな…?後でやっぱり手伝って、なんてナシだからな?!
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