第25話
「あー…そっか、そうだよな。普通に考えてそうなるよな…やっぱり全部話すべきだな」
はぁ…っとひと息ついてから、グラスをローテーブルに置いた律希さんは…ソファで隣に座っている私の目を真っ直ぐに見つめると─…
「──…
っと、なんとも理解し難い言葉を発した、
私が何か問いかけるより前に律希さんは更に驚愕の事実を告げる。
「俺は…長男じゃない。実はもう一人兄貴が居る。弟の逸希は末っ子三男で…俺は次男」
長男だから家を継がなきゃならない─…出会った時に彼はそう言っていた。ご実家でもご両親は彼のことを長男だという扱いをしていた。
─…まさか、もう一人お兄さんが居たなんて
「─…でも、今は俺が長男で逸希が次男。一番上の兄貴…
『………え、』
「亡くなったんだ、三年前に─…夫婦で事故に巻き込まれて…もう居ないんだ」
いま、なんて言った?
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