第21話
「何か、手伝うことはないかと思って…」
重い荷物などがあれば運ぼうと思ってくれたのか、ミナちゃんの姿はなく…律希さん一人だけが私の部屋を訪ねてきた
『っあ…大丈夫です。律希さんが用意してくださったデスクが丁度よすぎて…感動してたところです』
「……なら良かった。家のことはいいから、好きに仕事してくれ。ただ…出来たら食事は一緒にとってもらえると助かる。一応、妻として」
確かに、本当にミナちゃんが私と律希さんが”恋愛をして夫婦になった”と信じているのだとすれば…ご飯まで別で食べるのはおかしな話だよな
『分かりました。私も手伝える時は一緒に支度します』
「あぁ…ありがとう」
そのままリビングに戻って行った律希さん。─…初めて出会ったあの喫煙所で”家でタバコは吸わないで欲しい”と言っていた理由は─…ミナちゃんが居るからだったんだろうな
なんて、彼の後ろ姿を見て思った。
あれからすぐに禁煙をはじめて正解だった。律希さんは外でタバコを吸うようにしているのだろうか?それともベランダ─…?
本当に、知らないことが多すぎる。別に知りたいという訳では無いが…最低限のことはお互い知っておくべきなのかもしれない、、
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