第16話
「…で、こっちが俺の書斎でここがミナの子ども部屋…最後に、ここが寝室」
これまで全て洋室だったのが一変、寝室といって通された部屋だけが畳張りの和室だったので少し驚いたが、まぁご実家のことを考えれば布団で寝る習慣があるのかなぁ…とすぐに納得
「……いつもミナと二人で寝てるから、、ミナがこの環境に慣れるまで…絢音はしばらく自室で寝てもらってもいいか?」
そこで初めて自分の部屋にベッドが置かれていたことの意味を悟った。”ミナちゃんが慣れるまで”なんて上手い言い回しをしてくれたおかげで私と律希さんの家庭内別居は早くも約束された
『大丈夫、ありがとうございます』
律希さんは本当に私に子育てを協力させるつもりは無いのだろう、っと彼の本気度合いが伝わってくる。……前の奥さんと連絡を取ったりはしているのだろうか?
別に詮索するつもりはないけど、これから先…また律希さんのご両親に会った時に知らないと色々都合が悪いこともあると思うので、、
ある程度のミナちゃんの生い立ちや彼と前妻との関係をサラッと教えてもらおう。もちろん、ミナちゃんが眠りについた後で─…
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