第5話
「とりあえず、一度ウチに来て娘に会ってくれないか?」
──…こんなハズじゃ、無かった。
婚姻届を出してからいうのもなんだが、この進藤律希という男は…なぜ未だに独身なんだと不思議に思うほど、高学歴高収入高身長…という昭和時代でのモテ条件”3高”を兼ね備えている上に─…
パソコンやスマホ、タブレットを常に手に持っている彼は…SNSやネットが急速に普及し始めた平成時代でも確実に女子のハートを射抜くことが出来たはず。
極めつけは…そのルックスの良さ。今のこの令和の時代でもウケがいい濃くもなく薄くもない程よい塩顔…のなかにちょっと醤油を足したような、、整ったお顔は世代や性別を超えて老若男女に愛されそうな、そんなビジュアルを持っている、にも関わらずっ!!!
未だ独身だと初めて会った時に聞いて、”あぁ…仕事に打ち込むタイプの人なんだなぁ”とプラス面として評価していた自分。─…大バカ者だな
独身も何も…子どもが居るなんて知ってたら私だって結婚してない!っていうか、今思えば”初婚”だと言っていたのも嘘だということになるよな?
『──…結婚詐欺、』
「……それは違う、離婚前提だろ」
ああああ、なんでこんなことにっ…!!!
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