第45話

優香の命日の前日


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みんなに鉢合わせない為に前日にお墓参りに来た私は、優香の眠っている前で一人手を合わせていた。







ーー・・・今日は報告することがありすぎる








まず、誕生日にひどい振られ方をしたことを告げ口する。優香ならきっと一緒になって怒ってくれたと思うから。







まぁ、それは相手が凪砂以外ならばの話だけど、、









それから凪砂との子を授かったことを報告して、そっとお腹に手を触れる。







『今で8ヶ月になったよ、』






だいぶお腹も目立つようになり、最近ではお店のお客さんにも突っ込まれるようになった。







『優香・・・私が凪砂のこと好きだって、知ってたんだね?それなら、、ちゃんと自分の口で伝えたかった。私も凪砂のことが好きだよって・・・そしたらっ・・・』








そしたら、優香が居なくなった後でも堂々と凪砂を好きで居られたのにっ・・・







ツーっと頬を伝う涙を拭って、そっと冷たい墓石に触れて目を閉じる。







『ーー・・・この子、見守っててね』







大切に、育てていくから。

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