第42話

それからすぐに、悪阻つわりという、毎日が二日酔いのような日々が続いた。






人によるみたいだが、どうやら私は悪阻がひどいタイプの人間だったらしく、食べ物を全く受け付けない身体になってしまった。








その為、検診の際に体重が減りすぎていることを指摘され、二週間入院することになり・・・正直精神的にもかなり辛い期間を過ごすことになった。








その間の仕事は、吉岡が上手くカバーしてくれたおかげで、退院した後もスムーズに働けることが出来た。







そして七月になり、無事に安定期を迎えた頃にはお腹も少し目立つようになって来て、お客様にも見た目でバレるようになった。







「萩花、来月27日だったよな?お前の友達の命日・・・今年もそこは休むんだろ?」







シフトの調整をしていた吉岡に声を掛けられ、私はとんでもないことに気がついた







ーーー・・・あの後、連絡返してないっ!

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